振動子の話
今日は、昨日より更にマニアックな話ですが…
振動子についてです。
普通の釣りでは、200KHZを使っているはずです。
アナログ魚探だと、水深100mぐらいからあやしくなってきます。
デジタルや1kw以上の振動子だともう少し深くまで映るのもあります。
ロランスやガーミンのブロードバンドだと200~250mぐらいが実用範囲です。
一方、低周波の50KHZは、200KHZの2倍ぐらい深いところが映ります。
アナログ600Wだと200mぐらい、ブロードバンドのガーミンで500mまでは映ります。
同じ出力で、50KHZの方が海水をより多く透過するということは、裏を返せば、ベイトや魚を反射しにくい=魚探に反応が現れにくいということになります。
また、ビームの角度も大きくなり、魚探に現れている反応が必ずしも真下とは限らず、反応が船の前方か側面かも特定できません。
なので、その水深で映るのなら高周波200KHZが良いということになります。
ただし、200/50両方映すのは色々情報を得る有効な手段で、フルノのサイズを特定する機能もこれを使っているようです。
さて、ブロードバンド以上に深い水深が映るチャープ方式の件です。
せっかくチャープ式を買ったのに、使えるのは、高周波の800/455KHZ。
ガーミンの200KHZや50KHZの手頃な振動子がない!
どうやら、低周波600Wで周波数を大きく変えるチャープ方式の振動子を作るのは難しいらしいです。
要するに、重低音のスピーカーを作るとすると、小さなスピーカーでは良い音が出ないのと同じ原理のようです。
1kWの振動子なら良いのがあるのですが、トランサムタイプで重さ4kg、船型スルハルブロンズタイプで6kg。
価格が魚探もう1台分の20諭吉以上。
ちょっと、ハードルが高いです。
せっかく全域チャープの魚探を買ったのに…
http://www.garmin.equipment/index.php/gt51m-tm-transom-mount-transducer-010-12223-00/
そこで、GT51-TM。
120KHZの中周波チャープ振動子600W。
メーカーのページで水深740mに反応が映っています。
ビームの角度が200KHZ並に狭く、かつブロードバンド50KHZより深い水深が映るそうです。
先に述べたように高周波ほど小さい反応を拾えることからして、300mでキンメのFISHマークが一杯出てきたりして…
これかな!と思っています。
ちょっとマニアックすぎる内容ですいません!
ところで、当初買う予定だったロランスのチャープ200/50は、この理論からすると、深場で威力が発揮できるのかな?
資金は倍かかったけど、乗り換えは成功だったと思います。
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コメント
こんばんわ、魚探のお話ですが、とても参考になります。慣れてくると魚種まで判るものなんですか?
私が判るのは鰯ボールぐらいです。サビキを落とすと直ぐに結果が出るからです。(笑)
同じ様な反応でフィッシュマークが出たり出なかったりしますが、どうしてでしょう?
出来れば、ブログネタのないときにでもお聞かせください。勝手なお願いですが、よろしくお願いします。
投稿: シュガーマリン | 2015年2月26日 (木) 00時00分
シュガーマリンさん、
魚探だけで、魚種を特定できませんが、状況から判断します。
魚種の判定だけなら、サイズの分かる日本の魚探の方が良いとは思いましたが、イカや底ベッタリの反応はブロードバンドが有利になると思います。
私もまだ数回しか使ってないので、わからないことばかりです。
使っていきながら、勉強していきたいと思います。
投稿: ロシナンテ | 2015年2月26日 (木) 20時51分