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2016年1月 5日 (火)

ガーミンの魚探と設定

ガーミンを購入したのがほぼ1年前の12月31日、使い始めが1月18日でした。

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以前の魚探ロランスのブロードバンド方式を超えるチャープと全国NEWPECの詳細地図入りが気に入り、日本ではまだ無名のガーミンにしました。

日本語の解説書はありませんでしたが、本体の言語は日本語です。

メール等で日本語のサポートも受けられます。

後悔は10インチにすれば良かったなあと思うことです。

ポイントの移し替え

ガーミンやロランスからの乗り換えなら、SDカードを介して本体に移せます。

私の場合、HONDEXから目的地目一杯の100個と全てのマークを移すことにしました。

カーソルを合わせて北緯東経を読み取って新しいポイントに登録するという作業になり、全部移し替えるまで4月ぐらいまでかかりました。

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http://rosinante.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/post-cdc9.html

振動子

振動子は、GT-20TMと後に発売され追加したGT-21TM。

GT-20は、通常魚探は200/77khz(ブロードバンド発振)と、ダウンスキャンが455/800Khz(チャープ発振)。

GT-21は、通常魚探は200/50Khz(ブロードバンド発振)と、ダウンスキャンが260/455Khz(チャープ発振)。

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普段の釣りならGT-20で十分。

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77Khzは、浅場では50Khzより良く映ります。

ビーム角45度で、200Khzより先に魚群が映ってきます。

ただし、ブロードバンドは発信音が比較的小さいですが、50や77Khzは感度を上げるとカチカチ音が結構します。

メバル釣りには使用しない方が良いでしょう。

GT-21は、GT-20よりパワーがあり深海で威力を発揮してくれました。

50Khzなら水深500mは余裕で映ります。

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が、尾引が長く根際の反応が判別しにくく、近くに崖があると更に尾引が長くなります。

一番頼りになるのが200Khz。

ビーム角も10度でGT-20より5度狭く、50Khzと併用すると水深300mぐらいまで映ります。

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クイズ:上の水深は何m?

200Khzは300m、50Khzは280m付近で本体表示は289mを表示していますがさてどれが本当?

答えは多分、300mです。

崖に近いため、50Khzはそれまで映していますし、本体表示は50Khzの表示になっています。

これを200Khzだけで映そうとすると、魚探が迷ってしまって映りが遅くなります。

さすがに深海だと少しスピードを上げると底がとれなくなります。

が、止まるとすぐこの画像になります。

ここがロランスとの大きな違いで、ロランスHDSは一度エラーがでると中々復帰しない弱点がありました。

 

GT-21は、異様にでっかい振動子でスプレーが大きいです。

羊羹型をしているので、船底に張り付けてインナーハルにしたこともありました。

普通の釣りなら、スプレーも泡がみもなく大変良いのですが、深海釣りに関し、200Khzが250mほどしか映らず、感度が鈍ったので元に戻しました。

  

ダウンスキャン

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本来は、このように底の様子を写真の様に映す振動子なんですが…

海では、ここまでくっきり映ることはないです。

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これは、テトラポット?

鰯を映す映像が素晴らしく、動きも分かり易いですので、鰯の落とし込み釣りに使います。

こんな反応出たら、興奮しますよ!

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ただし、フィッシュマークが出ないので、200Khzと併用すると良いと思います。

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なぜか、50Khzは鰯が映りにくいです。

3画面にすると地図が見にくくなります。

そこで、ヘディングセンサーを着けました。

 

ヘディングセンサー

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自船から出ている黒線が舳先の方向、青線がボートが流れていく方向、黒黄線が航跡を示しています。

ボートを潮上に戻るときは、少し左に向きを変えると航跡を辿ることができるのがすぐに分かります。

ガーミンの地図のレスポンスがすごく速いので、タイムラグがほとんどなく、ヘディングセンサーとの相性も抜群です。

ヘディングセンサーにするには、別売のアンテナをもう1本追加し、配線や設定も必要ですが、やる価値は十分あるアイテムです。

私は、マジックテープで舳先に着け、取り外しできるようにしています。

魚探干渉除去

魚探の干渉除去、以前の魚探ではOFFでしたが、ガーミンは他船の魚探を自動で感知してその周波数帯だけスキップして発振します。

普通の干渉除去と構造が違うので、必要なベイトの反応などを除去することなく、音波の雨もほとんど降りません。

大船団の中に入った時の反応↓

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多少雨は降りますが、反応も出るし気になるレベルではありません。

因みに、50Khzであまり映ってないのは、ベイトが鰯だからです。

77Khzや260Khzは使っている人がないので、全く干渉はありません。

その他便利な機能

スクリーンショットは、メニューボタンの長押しだけで見えてる画面が録画できる機能です。

この記事の画像のほとんどもこのスクリーンショットによるものです。

DATAがSDカードに入るので、パソコンにDATAを保存すると、その時釣ったポイント潮の速さ、水温、魚探の反応などがいつでもパソコンから見られ記録として残ります。

ただし、ブログには釣れた水深はあまり公表しないという暗黙の了解?で多少画像を加工したうえでJPEGに保存し、UPしています。

あとは、ホームポートは地図のSDと保存したポイントDATAを読み込んで、パソコン上で日本中のNEWPECの詳細地図と自分のポイントを見ることができます。

日本の魚探メーカーも、SDカードでパソコンと繋がるようにすべきだと思います。

バージョンUP

ここを良しとするかどうかが分かれ道。

新しい振動子ができたり、ソフトの変更があるとバージョンUPできます。

パソコンからダウンロードしたファイルをSDカードに入れ、本体に読み込む作業が必要です。

本来一度買った魚探をバージョンUPしたいなら買い替える必要がありますが、無料でできます。

近々、一度魚探で測深したポイントが本体の機能で等深線が作られるようバージョンUPされるそうです。

3Dソナーや船外機をオートパイロットにするTR-1など斬新なアイテムが次々出ているので、次の一手を待つのが楽しみです。

弱点

せっかくよく映るのに、少し走るとクルーズモードになり、いくらスピードを上げても底を捉えますが、中層の反応が拾えません。

これは、ミニボートだけなのかソフトの問題か分かりませんが、デジタル魚探全般に言える問題です。

ソフトのバージョンUPで解消されることを願っています。

付録

※チャープもブロードバンドも、周波数を微妙に変えて発信します。途中で魚に反射した音波と底まで行って反射した音波が同時に返ってきても、周波数でどちらか判別できるので、高出力にしなくても、より詳細は情報が得られる仕組みです。日本の魚探もアナログからデジタルになってきましたが、ブロードバンドではないので、膨大な情報を処理できず、お魚サイズが出る以外ではアナログの方が良い映りをするように思います。後発のガーミンはロランスより出力が高く、ブロードバンドの周波数を変化させる刻みが細かいので、ポテンシャルは高いです。ただし、シェアーではバス釣りを含めるとロランスが圧倒していますし、国産の魚探は海では、外国製を圧倒するシェアーです。こんなええ魚探なのにね!

カスタマイズする

まずは、マルチ画面の設定。

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初期設定で、マルチ画面がある程度設定されていますが、自分の好みに合わせて画面設定をします。

マルチ3は、地図と200/50Khzの魚探で画面の2/3は地図画面に設定。

マルチ4は、地図と1周波数のズーム設定。

マルチ2は、地図と260/200/50Khzの3周波数設定

GYOTANWIDEとDOWNSKYANWIDEは、魚探の画面を広くして地形の変化を見つける設定。

下2つは、地図画面を広くして、ポイントを探す設定。

最近間違って初期化したため、これでも以前より画面設定が少なくなったんですが、いくつも好みの設定ができます。

3画面になると、画面サイズを変更できませんが、他は比率を変えられるので、なるべく地図画面を大きくとった方が良いと思います。

注意点:振動子に繋がないと設定できません。

 

魚探の設定

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カラーゲインは、初期設定は0ですが、フィッシュマークを出したければ、強くします。私は+8(MAX10)。

上の画像は家で魚探に繋いで撮ったスクリーンショットです。3次反射ぐらいしてますね!

弱くするメリットは、微妙な色の変化が分かり易くなるので、底質の判別などの時便利です。私は色弱で元々微妙な色の変化が分かりませんので、上げっぱなしです。

エコー伸長は、パルス幅の設定と聞いています。

-3に設定。

波形が短くなると、より細かな反応を捉えることができます。

+に設定すると、深いところまで届くそうです。

波長は短い方が深く届き、長い方が詳しく映りますが、その逆?

バージョンUPでできるようになった設定で、まだ何とも言えませんが、深海で威力発揮しそうです。

その内、レポートします。

表層は雑音ではなくベイトになっていることもあるので、私は基本表示させます。(ロランスの魚探は雑音を取った方がエラーが減ります!)

あとレンジ(水深)はオート、感度はオート高(オートは低中高あります)、送りスピードは中(初期設定は超高速なので、地形変化が分かりにくい)、カラーパターンは濃い反応が朱に近い赤の設定に変えています。

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ズームは海底固定・手動、自動があり、普通は1倍(ズームなし)。

ズームするときは自動にして、自動のボタンを押すとズームインズームアウトでズームの倍率を変えることができます。

魚探画面で、カーソルKEYを押すと自動的に手動ズームに変わり、ズームしたい水深に設定できます。(滅多にしません。)

GPSの設定

マークが多すぎ!

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元々はポケナビのメーカでそれを踏襲するからか、釣りに向かないマークが多かったです。

今回のバージョンUPで釣り向きのマークが追加されましたが、更に多くなってちょっと大変!

初期設定だとマーク(シンボル)とそのマークの名前(コメント)が全部表示されるので、縮尺を大きくすると地図の等深線などが見えなくなります。

そこで、表示されるシンボルを記号のみに設定するとコメントは消えます。

ほとんどのシンボルを記号のみにして、旗マークのシンボルだけコメントが見えるようにして旗マークをHONDEXでいう目的地にして、他のシンボルをマークのようにして使っています。(地図画面~メニュー)

が、今回の初期化で、今は全部表示される設定になっています。

航跡の記憶力が凄すぎて困っています。

HONDEXの場合、釣行2回分ぐらい残り、丁度良かったのですが、ガーミンはいったい何か月前の航跡?か分からないぐらい残ります。

HONDEXの航跡がHONDEXより太いので、最新の航跡が何か分かりにくい面があります。

航跡の色を選択して色を変えることで、解消する?

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何か月も前の航跡を消したい時、どれがいつの頃なのか分かれば、思い切って古いのを消せます。

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保存済航跡が今回のバージョンUPで追加されました。

これで、どれが古いか分かります。

これを録画したのが1月、20回分記憶されています。

消し方は2つ。

削除するか、表示しないにするかです。

まず表示しないにして様子を伺って、その後削除したらよいと思いますが、釣りながらできるものではありません。

家に魚探を持ち帰って、設定するのが良いのかな?

勿論、航跡は保存して、SDを介して元に戻したり、ホームポートで色々操作することもできますが、今のところ苦手分野です。

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バージョンUPで航跡追従なんてのもできるようになったようです。

メーカーも少し航跡が分かりにくい弱点を何とかしようとする努力の跡が見られますね。

このページは常に更新することにします。

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コメント

等深線表示やチャープ発信、サイドスキャン、ダウンスキャン等々、釣り人が欲しい機能を研究し尽くした機械だと思います。早くほすぃーい。絶対買います!後、半年、、いろいろ教えて下さいm(_ _)m

投稿: fujiko | 2016年1月 6日 (水) 14時19分

aquamapは買って良かったと本気で思いますね。
初期投資はそれなりに掛かりましたが、サポートもちゃんとやってくれるし。
唯一の不満は、まだ若干日本語がオカシイ感じの所が(笑)
new振動子楽しみですね。
レビューお願いしますV(^_^)V

投稿: あごひげ丸 | 2016年1月 6日 (水) 14時52分

ずいぶん前にコメントして以来ですがブログはずっと拝見してます
私もこちらのブログの影響でアクアマップ購入しました
まだ数回しか使っていませんが魚探の記事いつも興味深く読ませていただいてます
とても参考になるのでこれからも発信よろしくお願いいたします。

投稿: そら | 2016年1月 6日 (水) 20時17分

fujikoさん、
何の釣りをメインにするかよく分かりませんが、海に関しては何の釣りをするにしても使える魚探ですね。
廉価版もありますが、アクアマップ狙いですね。
将来性抜群の魚探ですが、ちと高いですね。
しかし、価値はありましたよ!

投稿: ロシナンテ | 2016年1月 6日 (水) 21時01分

あごひげ丸さん、
ほんま、高価でしたが、何の後悔もないですね。
使った人なら、分かります…。
私の設定を今回UPしましたので、参考にしてください。
特にバージョンUPがよく分かりますよ。
おかしい字の例、海の中に母がいます!

投稿: ロシナンテ | 2016年1月 6日 (水) 21時04分

そらさん、
ロランスが良いと言った舌の乾かぬうちに、今度は…。
アメリカの魚探の進歩著しいですね。
ご自分の釣りにアクアマップが合うといいですね。
ちょっと深いところ狙いでしたよね。
これは、まだちょっと尾引の問題点が解消していないので、新型振動子待ちです。

投稿: ロシナンテ | 2016年1月 6日 (水) 21時08分

初めまして、こんにちは。
ガーミンの魚探調べててこちらにたどり着きました
大変失礼だと思いましたが教えて下さい。
正規物でしょうか?又は並行品でしょうか?

私は並行品を検討しております
よろしくお願い致します。

投稿: kei | 2016年1月25日 (月) 17時32分

Kei さん、
勿論正規品ですよ。
ロランスの時迷いましたが、正規品にしました。
ロランスもガーミンも代理店のサポートがしっかりしていますよ。
せめて本体は正規品を買うのをおすすめします。

投稿: ロシナンテ | 2016年1月25日 (月) 21時31分

ガーミンの設定検索でたどり着きました。 300m前後でGT21でアカムツ する場合 オススメのエコー伸長とカラーゲインの設定教えてくれませんか?

投稿: 通りすがり | 2018年11月22日 (木) 10時54分

通りすがりさん、
最近は、その水深でしたらGT15(GT23)を使用しています。
水深300mでは、GT21の場合、ちょうど中途半端な水深となります。
200㎑を使用するなら、デフォルト。
50㎑をメインに使用するなら、エコー伸長は、できるだけマイナスを大きくした方が尾引が短くなります。
が、ほぼ水深計としての使用になります。
300m以下なら、200㎑でやる方が良いと思います。
コツは、レンジを手動にすることです。
ぎりぎり320mまでいけます。
今更、思うのは、GT21の50㎑はどんな条件でも映るので、心強いですが、ベイト等の反応は見にくいです。

投稿: ロシナンテ | 2018年11月23日 (金) 19時51分

ありがとうございます!

投稿: 通りすがり | 2018年11月25日 (日) 02時41分

また、何なりと。
GT21の200Khzは中深海のアカムツにはちょうど良い振動子だと思います。

投稿: ロシナンテ | 2018年11月25日 (日) 20時39分

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