海人
海人(ウミンチュ)=沖縄の漁師
なぜ、沖縄だけ特別な名前が付くのだろう?
尊敬を込めて呼ばれるマタギと似た言葉の響きです。
・戦前の沖縄では生活苦から子どもを海人の親方に売っていたという。
・売られた子どもは、先輩からのいじめを受けながらも一人前の海人になり兵役が始まると終わる。
・正月と祭りの日以外は海での生活、親兄弟とも会えず、真冬でもほぼ裸、沖縄でもかなり寒いらしい。
・鍛えられた体と海に関する知識がないと一人前にはなれない。
・主に、ボタンの原料となるタカセガイを素潜りで獲り、収穫量に応じて独立するときにお金が手渡され、優秀な者はその資金でサバニ(船)を購入することもできる。
・サメに襲われ死亡するケースもあるが、サメの肝油はサバニの船底塗料になるらしく定期的に捕獲する。
ノンフィクション作家・小林照幸の「海人」は、近年ではNO.1に面白い本でした。
「石垣島、沖縄本島で、70年近く漁を続ける海人・照屋規正。赤銅色の上半身には、少年の頃サメに襲われた歯列が大きく刻まれている。9歳の時、親に売られて海人になった規正の一生を追った物語。」
規正の半生を通して、「オキナワ」についても考えさせられる奥深さもあり、それを作者の思想を出さず淡々と描いているところがいいですね。
ボート釣り師なら、この本を読めばきっと心がときめくと思います。
日本版「老人と海」だそうですが、「老人と海」より感動しました。
因みに、マイボートの船名はヘミングウェイの「老人と海」に出てくる「母なる海」からとりました。
海人・規正さんは200m~500mに住む「アカマチ」…ハマダイ、「シチューマチ」…アオダイなどをアンカーを入れ、オキアミコマセのムロアジで釣るという。
北海道釣り旅行も良いけど、沖縄も良さそうですね。
北海道が終わったら、ちょっと考えてみようかな?
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