GARMIN GPSMAPの設定
2月の沈没事件で、魚探が水没。
アクアマップからGARMIN GPSMAP7410xsvへ。
ローランス購入以来、アメリカ製魚探を使用しています。
アメリカの魚探はいわばパソコン。
ちゃんと使おうと思えば、それなりの設定が要りますが、UPデートがあったり、パソコンで編集出来たりと、使いこなせば自分の用途に合わせてカスタマイズできます。
今回、魚探変更にあたってガーミンのGPSMAPにした理由は…
SDカードでDATAが簡単に移せ、バックアップや編集もできること。
地図が等深線が最も詳しい全国NEWPECと、漁礁や浮標、灯台も表示されるBASEMAP。
クイックドローによって自動で等深線を作成できること。
ブロードバンド、もしくはチャープ発信で深い水深もよく映り、ミニボートでも50khzが実用的。
他船の干渉周波数をスキップするので、他船の干渉を受けないこと。
ヘディングセンサーによって船首が地図画面の上に来るため、ポイントに戻るのが容易。
(以上はガーミン全般)
通常魚探の出力が1KWでサイドスキャン600wが使えること。
タッチ画面で、地図の操作・魚探のズームが容易に行えること。
10インチでほぼ8インチと同等の本体。
WIHIとガーミンのアプリによって同船者に魚探画面を見てもらえること。
(以上GPSMAP 7410xsv)
さて、ここからはGPSMAPの設定と操作方法についてです。
①組み合わせの設定
魚探の種類が通常魚探・CV(ダウンスキャン)・SV(サイドスキャン)の3種類、更にはここに魚探のズームや50/200khzなど分割周波数、Aスコープなどもあるため色々な組み合わせができます。
更には、地図の割合を広くとるか魚探を広くとるかなど、自分で使いやすいように組み合わせを作成することができます。
出荷時ある程度の設定はされていますが…
組み合わせの編集、もしくは追加で、まずは枠を選び、その後どのウィンドウか?タップして魚探や地図の種類を選びます。
同じものを2回選べたら一度に2つの振動子を使ったり、地図を縮尺を変えて使用したりして便利だと思うんですが、現在はそのような設定にはできません。
この操作を行う場合、通常振動子につながないとできません。
が…、シュミレーターをONすることによって設定が可能になります。
なので、以下の画面ではシュミレーターによるものもあります。
私は10種類ほどの組み合わせがあります。
一番使うのは、これかな?
およそ水深は100mです。
左が分割周波数魚探、右上が地図、右下がSV(サイドスキャン)。
SV(サイドスキャン)やCV(ダウンスキャン)は底の状態を調べる魚探と思われがちですが、結構ベイトを映し出します。
私の場合、根魚を狙うことがあまりないので、本来の使い方である根の形を探る必要がありません。
SVはほぼソナー代わりに使用しています。
左は200m付近でも反応が出ています。
ベイトを探す場合、走りながら右へ行くか左へ行くか?
SVの反応から判断できる場合があります。
この場合、左に舵をきります。
SVの水深(レンジ)は自動にするか、レンジを200mにして、水深によって画面を指でつまんで幅を変えるかします。
メバルや小さいベイトはよく映るものの、動きの速いイワシベイトは映りにくい傾向にあります。
そこでイワシが多いときに使用する画面。
左から、CV・分割周波数・地図。
少し前にイワシボウルがあり、底周辺をうろつく魚も微かに見えます。
一番安定してイワシを映すのはCV。
次に映るのが200khzで、50khzだと映らなかったり薄い色で映ったりする場合が多いです。
どこへ逃げたかSVで分かればいいのですが、CVと同じ周波数なのに大きな反応として表れませんでした。
もしかして微妙な反応でイワシの動きが察知できるかもしれません。
来年は、新画面4分割でやってみることにします。
あとは、地図を縦に大きく使う時や深海つりは、シンプルな2画面。
これぐらいがGT-15の一番得意な水深。
チャープ式振動子なので、周波数を85~165khzまで設定することができます。
よく似たパターンの画面でこれは、メバル用。
ほとんど発信音がないCVで釣りたいときに使用しますが、GPSMAPの場合、画面にない振動子も作動しているので、CV以外の周波数全ての発信パワーを最小限にする設定が必要になり結構難儀です。
これは、トローリング(カツオ用)

一番大事な情報は水温・船速・地形なので、サイドバーを着けています。
初期状態ではこのサイドバーが設定されて画面を無駄に使うので、外しています。
外し方は、組み合わせの編集>オーバーレイの編集>サイドバー>なし
下のメニューバーも外すこともできます。(現在は設定中。)システム>環境設定>メニューバーの表示
※ 魚探画面に表示される時間や船速、電圧などの表示は画面の大きさに連動しています。あまり画面を小さく設定すると小さくて見にくくなります。
② お気に入りの設定
近海の釣りと深海の釣りでは設定がまるで違ってきます。
ローランスでは、DEEPモードやトローリングモードなどが設定されとても便利でしたが、ガーミンはありませんでした。
GPSMAPでは、「お気に入り」が新設され、好みの設定が保存されるようになりました。
「地図」「通常魚探」「CV」「SV」、それぞれにメニュー画面が設定されています。
メニュー画面の☆マークを押すと、お気に入り画面になり、「保存」を押すと、現在の設定が保存されます。
「通常魚探」のお気に入りは「通常魚探」の設定のみ、CVはCVのみ…保存されます。
保存するにはまず「保存」を押すこと。
先に「DEEP」など保存先のボタンを押してしまうと、今まで設定したものが以前保存した内容に戻ってしまいます。
この設定は、ローランスのように魚探機能全般を設定保存できるようにしないと不便です。
例えば、深海だと、マニュアルレンジにして感度100%、クイックドローの色設定は水深200m~、メバルだと通常魚探の出力を下げるなど…一度の操作で変更できるようになれば最高♪なんですが…、まあ無茶な願いですね。
③ 振動子の選択
GPSMAPでは、ガーミンのほぼすべての振動子が使用できます。
これをどれにするかによって全然違った性格の魚探になります。
主なものを挙げると…
私は、GT-21を外して、GT-41を新設しました。
GT-41は、GT-21にSVの振動子を着けたタイプの振動子で、普段はこれをメインに使用し、深海釣りでGT-15(ほぼGT-23と同じ性能)を使用しています。
以上GTシリーズは自社開発した振動子で、ガーミンの魚探の特性に合わせて作られているので、ポテンシャルがとても高く価格もお手頃です。
1KWの振動子は、AIRMAR社の製品を使うことになります。
深海用に探査角度を抑えてあるため深海釣りには抜群に良いのですが、あまりに高価で手が出ません。
本機はAIRMARの50/200のチャープ式振動子の同時発射ができるポテンシャルを持っています。(2CHの魚探しかできない機能です。)
GTシリーズの1KWの振動子の登場を待っているところです。
④ 航跡の編集
航跡は、かなり走り回っても1年間分ほど本体に残ります。
色分けするか、適当に過去の航跡を削除する必要があります。
アクアマップは色を変えることで、新しい航跡としてDATA化されます。
ローランスは確か日にちが入れ替わると新しい航跡になります。
GPSMAPは少し厄介です。
フィッシュチャートメニュー>ウェイポイントやトラック>有効航路>動作中航路保存>動作中航路クリアで、新しい航跡DATAになります。
が、大変使いにくいので、多分システムバグと思われます。
他に、フィッシュマークが表示されない、クイックドローの色付けのON・OFFができないなどのバグがありますが、アクアマップではできている内容なので、いずれUP DATEで改善されることでしょう。
航跡やポイント表示など以前より小さくなり見やすくなっています。
地味な改善点ですが、私にとっては悲願の改善点です。
あとは、急激な水深が変化した場合の水深表示が素早くなっています。
これは、使い込んで分かったメリットです。
⑤ クイックドロー
ガーミンの一番の良い点はこれでしょう!
地図つくりとても楽しいです!
今日は釣れないと分かった時、予定より早く終わったときなど、地図つくりすることがあります。
ポイントをあまり知られたくないので、ブログではほとんど公開していません!

⑥ 魚探のズーム
深海釣りの場合、タッチ画面のおかげでマニュアルズームが簡単に操作できるようになりました。
設定さえやれば、ミドルチャープ(GT-15、GT-23など)で水深500mを映すことが可能で、50khzで映すより尾引きが短く、起伏や根着きの反応が分かりやすくなります。
コツは、レンジは自動ではダメ!680mぐらい?と多めに設定。
マニュアルズームにして、ズームの幅を広めに取る。
タッチ画面でズーム幅やズームするレンジが自由に設定出来ます。
感度は100%。
280mまでならGT-21系の200Khz、300m~350mなら120Khz、300m以上は100Khz。85khzは端っこのせいかあまり100Khzと変わらないです。
映るなら、なるべく高い周波数を選ぶ方が起伏や反応が捉えやすくなります。
⑦ DATAの保存
SDカードにポイントや航跡を保存したり、逆に保存したDATAを本体に反映させたりできます。クイックドローのDATAは常にSDカードに保存されますので、折角のDATAを失わないようにたまにパソコンにバックアップした方がよいでしょう。
メニューバーにある「情報」>ユーザーデータ>データ転送>カードに保存する
また、 ①や②、その他細かな本体設定も保存することが可能です。
設定>船舶設定>システムプロファイル>カードに保存する。
バージョンUPする際は、ポイントDATAとこのシステムプロファイルの保存をお忘れなく!
⑧ WIHIの設定
魚探画面が、「GARMIN HELM」のアプリさえとれば、同船者にもスマホで見ることができます。
GPSMAPはすでに内臓されています。
設定>通信>WIHIネットワーク>WIHI ON>パスワードの設定 が必要です。
その他、GARMINに関する以前のブログを紹介します。
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コメント
以前ちょっとだけお邪魔したことある、エコーマップユーザーです。半端でない知識と経験、すごいです。すべて参考になります。魚探って、これまでもいろいろ使ってきましたが、自分の釣りやグランドに合う設定にするまでが本当に大事ですよね、私などは最後まであっているのかもわからないままで使っている状態ですが。。トライ&エラーじゃないですけど、目的意識をもって使い方を探求していく、最高の武器になりますね。いつかは、GPSマップへアップできる日を目標に、ブログ引き続き楽しみにしています。
投稿: fujiko | 2017年10月30日 (月) 10時52分
fujikoさん、
マニアックな内容ですが、反響があってうれしいです。
魚探には、底質の判断やまだまだ使いこなしてない部分がたくさんあります。
まだ買い替えて1年も経ってないので、色々な釣りに試してみて報告出来たらと思います。
投稿: ロシナンテ | 2017年10月30日 (月) 21時19分
GPSMAP7410XSV羨ましいです。私はカヤックなので、7407XSVを検討中です。因みにWi-Fi接続した端末の解像度とか画面数は本体の表示と一緒なのでしょうか?
投稿: naga-toto | 2017年10月31日 (火) 12時52分
naga-totoさん、
いらっしゃいませ。
私の場合、水没しやむなくの乗り換えでした。
ご質問の件ですが、携帯画面は10インチもないので、よくわかりません。
ブロブに挙げた画像は携帯のスクリーンショットですので、画像がかなり荒いです。
同じ画素数で見たい場合、最低10インチの防水タブレットが必要ですね。
どうなんでしょう?
どっちか予想も50:50です。
投稿: ロシナンテ | 2017年10月31日 (火) 23時44分